株式会社etika | 要件定義書(図解版)

株式会社メイクス 様 — Zoho CRM 構築
業務フロー・在庫管理・入出金フローの図解

顧客 株式会社メイクス(陶磁器・ガラス企画卸/美濃焼産地) 窓口 栗本 守裕 様 作成 株式会社etika(宮村 佳祐) v0.1 ドラフト(2026-06-17)
📄 本書は要件定義書(Markdown)の内容を、可読性向上・認知負荷低減のために図解化したセット文書です

背景・課題・目的

美濃焼産地で商品企画 → メーカーへの生産手配 → 梱包・物流(BtoB卸)を担うメイクス様。現在は販売・在庫管理に FLAM を利用し、受注はメール、メーカー発注はFAX、会計ソフトは未導入。アナログ・Excel依存と商品マスターの二重管理が中心課題です。

現状の課題

C1 マスター二重管理
仕入商品と販売商品が別登録。発注書とメーカー注文書で商品名が異なり手作業転記。
C2 在庫が完全アナログ
定番商品だけでも在庫を把握したい。
C3 受注伝票がない
メール受注にExcelで都度注文書を作成。受注→発注の紐付けが頭の中/紙。
C4 集計できない
伝票単位でしか出ず、明細(数量・単価)は1件ずつ開く。Excelに落として集計。
C5 出荷残・入荷残が不可視
頭の中/アナログ管理で、出荷漏れ・請求漏れのリスク。
C6 画面遷移が多い(FLAM)
売上と仕入れの行き来で毎回トップへ戻る必要があり見づらい。
C7 検索性が低い
SKU最大300弱。品番・商品名で検索しても引っ掛けられない。

目的(ゴール)

G1 商品マスター一元化
販売名/仕入名・仕入先・価格を1レコードで管理。
G2 取引を履歴で追える基盤
受注起点で発注・入庫・出荷・請求・支払を1取引先内で履歴管理。
G3 仕組み化で属人化解消
アナログ・Excelを削減し、集計・検索・アラートを自動化。
G4 将来基盤の確保
メールマーケ/EC連携/AI活用の土台を整える(本フェーズは基盤のみ)。

スコープ(対象範囲)

採用プラットフォームは Zoho CRM(カスタマイズ)。在庫管理は本フェーズでは専用モジュールを設けず、商品(Products)のカスタム項目+Deluge関数で実現します。

✅ 本フェーズ対象(In Scope)

  • 商品マスターの一元化設計 + FLAMからのCSV移行
  • 取引先(得意先/仕入先)・連絡先マスター移行
  • 受注→発注→入庫→出荷→請求→入金/支払のワークフロー化
  • 締め請求(得意先)・締め支払(仕入先)の自動集計
  • 定番商品中心の簡易在庫(実在庫/引当済/有効在庫)
  • 集計レポート・ダッシュボード・グリッド編集
  • 出荷残・入荷残の管理とアラート

⏭️ 次フェーズ・将来検討(Out of Scope)

  • AI注文書取り込み(スキャン/メール → 近似検索 → 受注下書き)※技術検証
  • メールマーケ(Campaigns)/来訪トラッキング(SalesIQ)
  • BtoB EC(Bカート等)API連携
  • クラウド会計(MF/freee)連携
  • AIエージェント(MCP)連携によるデータ分析
前提・制約:会計ソフトは未導入のため請求・支払はCRM内で完結(会計連携は将来)。メーカー発注は一部FAXが残るため帳票PDFで対応。注文書様式は得意先ごとに異なる。在庫は栗本様の「定番をざっくり把握できれば楽」に合わせ対象を絞った簡易引当とする。

① 全体業務フロー(俯瞰図)

受注を起点に、商流(モノ)金流(カネ)が枝分かれします。詳細は次節②(入出金)・③(在庫)で個別に解説します。

得意先メール受注 受注Sales Orders 発注Purchase Orders
仕入先別に分割
入庫カスタムM 出荷カスタムM・分納
締め請求 → 請求書Invoices・得意先締め 入金カスタムM・消込 締め支払 → 出金予定買掛・入荷分集計 出金カスタムM・消込
緑=商流(受注〜出荷/在庫を動かす) 紫=金流(締め請求・支払〜入出金) 商品マスターの在庫項目は商流イベントに連動して自動更新
読み方:上段が「モノの流れ」(受注→発注→入庫→出荷)。下段が「カネの流れ」で、出荷実績 → 締め請求 → 請求書 → 入金(得意先側)と、入庫実績 → 締め支払 → 出金予定 → 出金(仕入先側)の2系統に分かれます。在庫数は商流の各イベント(受注・入庫・出荷)に応じて商品マスター上で自動増減します(→③)。

② 受注 → 入出金フロー(シークエンス)

登場者は 得意先メイクス様(Zoho CRM)仕入先メーカー の3者。誰が・何を・どのモジュールで行うかを時系列で示します。自動はDeluge等による自動処理、手動は人手の入力です。

登場者(誰 → 誰)
処理内容
1得意先
→ メイクス
得意先がメール等で発注。内容をもとに受注伝票を起票(得意先・商品・数量・単価・合計を自動計算)。
手動入力受注書 Sales Orders
2メイクス
(CRM内)
受注確定で仕入先別に発注書を下書き自動生成。商品レコードが仕入先・仕入価格・仕入先向け品名を持つため転記不要。1受注が複数仕入先に分割されるケースに対応。
自動 Deluge発注書 Purchase Orders
3メイクス
→ 仕入先メーカー
発注書をメーカー送付用PDFで出力(FAX運用にも対応)。
手動送付
4仕入先メーカー
→ メイクス
納品を受け入庫処理。入庫日・入庫数量を登録。全明細入庫で発注を「完了」に自動更新在庫:実在庫+/発注残−(→③)
手動入庫入庫 カスタムM
5メイクス
→ 得意先
出荷処理。分納(一部出荷)に対応し出荷残を管理。全明細出荷で受注を「完了」に自動更新在庫:実在庫−/引当済−(→③)
手動出荷出庫 カスタムM
6メイクス
(CRM内)
締め請求:得意先ごとの締め区分(月末・20日締め等)で当月出荷分を自動集計し請求書を生成。
自動 スケジュール関数請求書 Invoices
7得意先
→ メイクス
請求書を送付し入金予定を作成。入金登録(手動)で消し込み
手動消込入金 カスタムM
8メイクス
(CRM内)
締め支払:仕入先ごとの締め日で入庫実績(入荷分)を集計出金予定(買掛)を作成。支払対象は発注数でなく入荷した分。
自動 スケジュール関数出金予定 カスタムM
9メイクス
→ 仕入先メーカー
支払登録(手動)で出金(支払実績)を作成し出金予定を消し込み(分割払い対応)。
手動消込出金 カスタムM
ポイント:受注(Step1)を起点に、商流(2〜5)→ 得意先への金流:締め請求→請求書→入金(6〜7)仕入先への金流:締め支払→出金予定→出金(8〜9) が分岐します。売り側(請求書←入金)と買い側(出金予定←出金)は対称の2層で、入金は請求書の・出金は出金予定の関連リストとして分割入金/分割払いに対応して消し込みます。
手動=人が入力・送付・消込 自動=Deluge/スケジュール関数 モジュール=登録先のZohoモジュール

③ 在庫管理フロー(引当・状態遷移)

在庫は専用モジュールを持たず、商品(Products)のカスタム項目で保持し、取引イベントに連動して Deluge関数で自動増減します。対象は「在庫管理対象」フラグを立てた定番商品のみ(OEM・都度手配品は対象外)。

有効在庫数実在庫数引当済在庫数 有効在庫=いま販売に回せる在庫。受注すると引当済が増えて有効在庫が即座に減り、二重販売を防ぐ。

取引イベントごとの在庫の動き

📥 受注確定(引当)
▲ 引当済在庫数 +受注数量
▼ 有効在庫数 自動再計算で減
― 実在庫数 変化なし
📦 入庫(入荷)
▲ 実在庫数 +入庫数量
▼ 発注残数 -入庫数量
▲ 有効在庫数 自動再計算で増
🚚 出荷(引当消込)
▼ 実在庫数 -出荷数量
▼ 引当済在庫数 -出荷数量
― 有効在庫数 原則不変
↩️ キャンセル/数量変更
▼ 引当済在庫数 元に戻す
▼ 発注残数 元に戻す
― 整合性 を保つ

シミュレーション例①:基本フロー(定番商品「A」: 期首 実在庫10)

受注 → 発注 → 入庫 → 出荷 が一直線に進む標準ケース。

イベント実在庫引当済有効在庫発注残説明
期首100100初期状態
受注 6個(引当)10640引当済+6 → 有効在庫が10→4に
発注 20個106420発注残+20(入荷予定の可視化・任意)
入庫 20個306240実在庫+20/発注残−20 → 有効在庫24
出荷 6個(消込)240240実在庫−6/引当済−6 → 有効在庫は不変

シミュレーション例②:応用フロー(定番商品「B」: 期首 実在庫8/発注点5)

引当が在庫を超える(品薄)→補充発注→分納(一部出荷)数量変更発注点アラートの発火・解除まで含む実務ケース。⚠️=発注点を下回りアラート発火中。

イベント実在庫引当済有効在庫発注残出荷残状態・説明
期首80800初期状態(発注点5)
受注 10個(引当)810−2 ⚠️010引当が実在庫超=品薄。有効在庫マイナスで補充要と判明
発注 20個810−2 ⚠️2010仕入先へ補充発注 → 発注残+20
入庫 20個281018010実在庫+20/発注残−20 → 有効在庫が回復
出荷 4個(分納①)2461806一部出荷。実在庫−4/引当済−4。出荷残6が残り受注は「一部出荷」
出荷 6個(分納②・完了)1801800残り出荷で受注「完了」。有効在庫は分納でも不変
別受注 14個(引当)18144 ⚠️014有効在庫4 < 発注点5 → 発注点アラート発火
数量変更 14→10個18108010引当済を4戻す → 有効在庫8(≥5)でアラート解除
発注点アラート(任意):有効在庫数が発注点を下回った定番商品を抽出し、補充検討の一覧・アラートに利用します(例②の「別受注14個」で発火、「数量変更」で解除)。有効在庫はマイナスも許容し、引当が在庫を超えた品薄状態を可視化します。
⚠️ 要確認(Q7):メイクス様は基本的に「受注に対して都度仕入れる(受注生産・都度手配)」モデルと想定されます。そのため上記の発注点による自動補充アラートが実運用で有効に機能するかは要確認です。対象とする定番商品の範囲、発注点しきい値(最低基準点)の設定基準、発火条件(有効在庫 < 発注点 等)を栗本様の運用に照らして確定します。本機能は優先度「低(F-S8)」・任意設定とし、必要性が確認できた場合にのみ有効化します。
方針:厳密なロット・倉庫別在庫は本フェーズ対象外。栗本様の「きっちりでなくてよい・定番をざっくり」に合わせ、対象商品を絞った簡易引当とします(F-S1〜S8 / 3.7)。

データモデル(13モジュール)

本フェーズで構築するタブ/モジュールは13。在庫は専用モジュールを持たず商品(Products)のカスタム項目で保持し、入庫・出庫・入金・出金予定・出金はそれぞれ独立カスタムモジュールとして親伝票の関連リストに置きます。支払は売り側(請求書→入金)と対称に、買い側を出金予定(買掛)→ 出金(支払実績)の2層で構成します。

#業務概念Zohoモジュール区分主な保持項目
1見込み客Leads標準名刺情報、流入元(将来のマーケ基盤)
2取引先Accounts標準区分(得意先/仕入先)、締め区分/締め日、納品先(複数)
3連絡先Contacts標準担当者情報
4商品マスターProducts標準+カスタム販売名/仕入名、仕入先、仕入単価、標準販売単価、品番、カテゴリ、在庫項目(実在庫・引当済・有効・発注残・発注点・在庫管理対象)
5価格バリエーションPrice Books標準規格・色・サイズ別単価
6受注Sales Orders標準受注明細サブフォーム(受注数・出荷数累計・出荷残・行ステータス)、出荷ステータス、納品予定日
7発注Purchase Orders標準仕入先別の発注明細サブフォーム(発注数・入庫数累計・入荷残・行ステータス)、入庫ステータス、リードタイム
8請求Invoices標準締め単位で自動集計
9入庫入庫(カスタム)カスタム発注書の関連リスト。分納1回=1レコード(入庫日・数量・商品)。発注明細の入庫数累計・入荷残をロールアップ更新し、実在庫加算・発注残減算のトリガー
10出庫出庫(カスタム)カスタム受注書の関連リスト。分納1回=1レコード(出荷日・数量・商品)。受注明細の出荷数累計・出荷残をロールアップ更新し、実在庫減算・引当消込のトリガー
11入金入金(カスタム)カスタム請求書/取引先の関連リスト。入金1回=1レコード(入金日・金額)。請求書を消し込み(分割入金対応)
12出金予定(買掛)出金予定(カスタム)カスタム仕入先の関連リスト。締め支払で入庫実績(入荷分)を集計した支払予定。予定額・支払済額・残額・ステータス
13出金(支払実績)出金(カスタム)カスタム出金予定の関連リスト。支払1回=1レコード(支払日・金額)。出金予定を消し込み(分割払い対応)
注:商談(Deals)・見積書(Quotes)は当初対象外(将来のパイプライン管理・見積運用が必要になった段階で追加)。在庫は専用モジュールを設けず、入庫・出庫モジュールの登録(および受注確定)をDeluge関数で捕捉し商品の在庫項目を増減します。
入出庫の設計方針(ハイブリッド):入荷残・出荷残と行ステータスは受注書/発注書の明細サブフォームで保持・即時計算し、入庫・出庫モジュールは分納実績ログ(日付+その回の数量=デルタ)として残します。サブフォームだけに持たせない理由は、(1) 締め請求・締め支払で月またぎ分納を実績日ベースで期間配分する必要、(2) 未入荷リードタイム超過アラートに入庫日が要る、(3) COQLはサブフォーム項目を直接SELECTできないため明細横断レポート(F-R5/F-R6)・締め集計はフラットなモジュールが素直、(4) 1レコード=1回のデルタとして冪等に在庫更新できる、の4点です。分納がほぼ発生しない運用なら将来の統合余地を残します(→ Q8)。

モジュール関連図(ER風)

各モジュールのつながり(ルックアップ/関連リスト)を図示します。1 ──< 多 は「1件の親に複数の子がぶら下がる(1対多)」、多 >──< 多 は「多対多」を表します。色は ■標準 / ■標準+カスタム項目 / ■カスタムモジュール

― マスター層 ―

見込み客 Leads
将来マーケ基盤・流入元
取引先 Accounts
区分得意先/仕入先
項目締め区分・締め日
納品先(複数)
連絡先 Contacts
FK取引先の担当者
価格表 Price Books
項目規格・色・サイズ別単価
商品 Products
名称販売名/仕入名
FK仕入先・仕入/販売単価
在庫実在庫・引当済
在庫有効在庫・発注残・発注点
見込み客 多 >──< 多 取引先(将来:商談化で紐付け) 取引先 1 ──< 多 連絡先 価格表 1 ──< 多 商品

― 取引層(商流) ―

受注 Sales Orders
FK得意先(取引先)
明細受注数・出荷数累計
明細出荷残・行ステータス
状態出荷ステータス・納品予定日
発注 Purchase Orders
FK仕入先(取引先)
明細発注数・入庫数累計
明細入荷残・行ステータス
状態入庫ステータス・リードタイム
取引先(得意先) 1 ──< 多 受注 取引先(仕入先) 1 ──< 多 発注 受注 1 ──< 多 発注(仕入先別に自動分割生成) 商品 多 >──< 多 受注/発注(明細)

― 入出庫・入出金層(カスタムモジュール/関連リスト) ―

入庫 カスタムM
発注の関連リスト
記録分納1回=1レコード(日付+数量)
更新発注明細の入庫数累計/実在庫+・発注残−
出庫 カスタムM
受注の関連リスト
記録分納1回=1レコード(日付+数量)
更新受注明細の出荷数累計/実在庫−・引当済−
請求 Invoices
受注の出荷分を締め集計
入金 カスタムM
請求書/取引先の関連リスト
処理入金1回=1レコードで消込
出金予定 カスタムM・買掛
仕入先の関連リスト
入荷分を締め支払で集計
項目予定額・支払済・残・ステータス
出金 カスタムM・支払実績
出金予定の関連リスト
処理支払1回=1レコードで消込
発注 1 ──< 多 入庫 受注 1 ──< 多 出庫 受注 1 ──< 多 請求(締め請求) 請求 1 ──< 多 入金(消込・分割対応) 仕入先 1 ──< 多 出金予定(締め支払・入荷分集計) 出金予定 1 ──< 多 出金(消込・分割払い) 入庫・出庫 商品の在庫項目を更新
関連のポイント:取引先(Accounts)は区分で得意先/仕入先を兼ねる1モジュール。受注(Sales Orders)から発注(Purchase Orders)が仕入先別に自動分割生成され、入庫は発注の・出庫は受注の関連リスト。在庫は専用モジュールを持たず、入庫・出庫のレコード登録が商品(Products)の在庫項目を増減させます。入金は請求の、出金は発注の関連リストとして消し込みます。

機能要件一覧

優先度:必須

マスター管理

ID要件優先度
F-M1商品マスター一元化。1商品に販売名/仕入名/仕入先/仕入単価/標準販売単価を保持必須
F-M2色・サイズ・規格違いを価格表(バリエーション)または個別商品で管理必須
F-M3商品の検索性向上(品番・商品名の一部・仕入先・カテゴリ等)必須
F-M4取引先マスター。得意先に締め区分、仕入先に締め日を保持必須
F-M5得意先に紐づく納品先(倉庫・発送先)を複数保持
F-M6商品画像のアップロード

取引(受注〜支払)

ID要件優先度
F-T1受注伝票の起票(数量・単価・合計の自動計算)必須
F-T2受注からの発注書(仕入先別)下書き自動生成必須
F-T3発注書の帳票出力(メーカー送付用PDF)必須
F-T4入庫処理と入荷残の可視化必須
F-T5出荷処理・分納対応と出荷残の可視化必須
F-T6入庫/出荷の完了に応じた発注・受注ステータス自動更新必須
F-T71取引先に複数の受注・発注・請求を紐付けて履歴管理

在庫管理(引当・更新)

ID要件優先度
F-S1商品マスターに在庫カスタム項目(実在庫/引当済/有効/発注残/在庫管理対象/発注点)必須
F-S2在庫管理対象フラグONの商品のみ在庫計算対象必須
F-S3受注確定時、引当済へ加算し有効在庫を再計算(引当)必須
F-S4入庫時、実在庫へ加算・発注残を減算・有効在庫を再計算必須
F-S5出庫時、実在庫と引当済から減算(消込)。分納は当該分のみ必須
F-S6キャンセル/数量変更時、引当済・発注残を戻し整合維持
F-S7発注時に発注残へ加算し入荷予定を可視化(任意)
F-S8有効在庫が発注点を下回った商品を抽出・アラート

締め・請求・入出金 / 集計・可視化 / アラート

ID要件優先度
F-B1得意先ごとの締め区分に基づく請求書の自動集計・生成必須
F-B2仕入先ごとの締め日で入庫実績(入荷分)を集計し出金予定(買掛)を自動生成必須
F-B3入金・出金の手動消し込み。売り側=請求書←入金/買い側=出金予定←出金の2層(分割入金・分割払い対応、各々別カスタムM)必須
F-R1伝票ベース+明細ベースの集計(商品別・期間別・取引先別)必須
F-R2ダッシュボード(売上・仕入・受注残・入荷残を一画面で)
F-R3レポートのCSVエクスポート
F-R4グリッド一覧からのインライン編集
F-R5発注 入庫状況レポート(明細レベル):発注明細単位で発注数量/入庫済/入荷残/入庫ステータスを一覧化。仕入先別・商品別・期間別に集計必須
F-R6受注 出荷状況レポート(明細レベル):受注明細単位で受注数量/出荷済/出荷残/出荷ステータスを一覧化。得意先別・商品別・期間別に集計必須
F-A1発注後リードタイム超過で未入荷をメールアラート
F-A2納品・出荷予定日に基づく出荷忘れ防止アラート

解決できる課題・乗り換えの価値

本提案は、いまメイクス様が抱える転記・在庫・集計・出荷漏れといった「日々の困りごと」をまず確実に解決します。さらにFLAM(販売管理“専用”ソフト)からZoho(業務に合わせて広げられるプラットフォーム)へ移すことで、AI・BI・OCRなどこれから必要になる仕組みを足していける土台が手に入ります。

① いま抱える課題を、確実に解決します

現状の困りごとZoho CRM 構築後
C1 仕入名と販売名が別管理で、発注書とメーカー注文書の名称が違い手作業で転記商品マスターを一元化し、1レコードに販売名/仕入名/仕入先を保持。受注→発注の転記がゼロ
C2/C5 在庫・出荷残・入荷残が頭の中/アナログで、出荷漏れ・請求漏れのリスク定番商品の引当・実在庫を自動更新、出荷残・入荷残を明細レベルで可視化し漏れを防止
C3 受注伝票がなく、メール受注にExcelで都度注文書を作成受注を起点に仕入先別の発注書を自動下書き。受注→発注→入庫→出荷を1本の履歴で追跡
C4 伝票単位でしか出ず、明細は1件ずつ開く。Excelで集計明細レベルの横断集計・状況レポート(商品別・期間別・取引先別/入荷残・出荷残)をワンクリックで
C6 FLAMは画面遷移が多く売上と仕入の行き来が手間ダッシュボードで一画面に集約し、行き来の手間を削減
C7 SKU約300で品番・商品名検索が引っかからない商品マスターに検索性を持たせ、経験の浅い担当でも素早く特定

② 乗り換えで「これからできること」が広がります

FLAMは販売事務に最適化された専用ソフトで、業務フロー自体は固定です。ZohoはAPI・自動化(Deluge/Flow)で業務に合わせて作り込めるため、データが1か所に集まった先に、次のような発展が現実的になります。

📄 注文書のOCR/AI読み込み得意先からのFAX・メール・PDFの注文書を撮影/取り込み → AIが商品マスターと近似マッチ → 受注書の下書きを自動生成(人は目検で確定)。Excel手入力からの脱却。
🤖 AIによる分析・商品開発のヒント取引先ごとの発注傾向、売れ筋カテゴリ・価格帯・季節変動をAIが分析。「次に伸びる企画」をデータで裏づけし、美濃焼OEMの企画力を加速。
📊 BI(Zoho Analytics)接続受注・仕入・在庫・入出金を横断したダッシュボードで経営をリアルタイム可視化。月次のExcel集計作業から解放。
🔌 外部連携・柔軟なシステム開発BtoB EC(Bカート等)・クラウド会計(MF/freee)・メールマーケ(Campaigns)・Slack等とAPI連携で拡張。必要になった機能を都度足せる。
要点:まず「いまの困りごと」を解消し、同じ土台の上にAI・BI・OCR・EC・会計連携を“あとから足せる”のが、専用ソフトであるFLAMには無い乗り換えの最大の価値です。今回の構築は、その将来投資の共通基盤づくりでもあります(AI/OCR等は次フェーズの別見積)。

実装区分・工数(概算)/見積

実装方式:◎標準=標準のまま ○設定=カスタム項目・WF設定 △カスタム=カスタムM+Deluge ▲外部連携=外部API/OCR/LLM

標準では足りない=カスタム開発が必要な範囲

業務要件標準で不足する理由方式
受注→発注の自動下書き(仕入先別分割)標準は受注と発注が独立。明細の仕入先別振り分けがない△ Deluge
入庫・出荷の分納/入荷残・出荷残SO/POに部分入荷・部分出荷の数量管理が標準でない△ カスタムM+Deluge
締め請求・締め支払の自動集計締め日での期間集計+帳票自動生成が標準にない△ スケジュール関数
入金/出金の予定・消し込み売掛・買掛管理はCRM標準外(本来Books領域)△ カスタムM
在庫引当・更新(実在庫/引当済/有効)受注引当・入庫加算・出庫消込の自動増減が標準にない△ Deluge
未入荷/出荷忘れアラート日付ベースの定期監視通知が標準WF単体で不可△ スケジュール関数+メール
AI注文書取り込みOCR/LLM読取+近似マッチはCRM外▲ 外部連携(PoC)

工数サマリ(1人日=8h換算)

費用は単価 ¥65,000/人日(税抜)で試算。要件定義は1式 ¥200,000。プロジェクト管理は実装工数の10%本フェーズは約2ヶ月での実装を想定

区分/フェーズ工数(人日)費用(税抜)主な内容
A. 要件定義(1式)¥200,000業務フロー整理・要件定義書/図解版の作成・合意形成
B-0. 環境・初期設定1¥65,000テナント・組織・ユーザー/ロール・権限設計
B-1. マスター設計・構築2¥130,000取引先・商品一元化・価格バリエーション・連絡先
B-2. データ移行3¥195,000マッピング・枝番加工・インポート検証
B-3. 取引フロー5¥325,000受注→発注自動分割・帳票・入庫・出荷・ステータス自動更新
B-4. 締め・請求・入出金4¥260,000締め請求/締め支払・入金/出金予定/出金カスタムM・帳票
B-5. 在庫管理3¥195,000在庫項目設計・引当/消込・入庫加算 Deluge
B-6. レポート・可視化・アラート1.5¥97,500明細集計・ダッシュボード・アラート・グリッド
B-7. テスト2¥130,000単体・結合テスト・本番移行
B-8. 運用手順書作成・ガイダンス実施2¥130,000運用手順書の作成・操作ガイダンス(トレーニング)
B 小計(実装:人日分)23.5¥1,527,500
B PM・プロジェクト管理(実装の10%)2.35¥152,750
B 実装+PM 小計25.85¥1,680,250人日分の合計
合計(本フェーズ)= A + B25.85人日+1式¥1,880,250要件定義¥200,000 + 実装・PM¥1,680,250(税抜・約2ヶ月で実装)
留意点:実装範囲・分納頻度(Q8)・出金予定の追加などの確定後に再精緻化が必要です。カスタム開発(△)が全体の過半(受注→発注の自動化・分納管理・締め処理がコア)。カスタム関数・スケジュール関数・複数カスタムモジュールを多用するため編集者ライセンスはEnterprise推奨、閲覧主体は廉価ライセンスで分離。明細横断集計が標準で不足する場合は Zoho Analytics 追加を検討。なお費用は構築工数のみで、Zohoライセンス費・外部サービス費は別途。

IT導入補助金シミュレーション(IT導入補助金 2026)

補助対象経費(構築・導入役務 + Zohoライセンス2年分)に対し補助率 1/2 で試算。申請枠上限 ¥2,456,000 の範囲内。ライセンスは現行価格 ¥4,800 × 2ID × 2年分で算入(値上げ後¥5,660ではなく現行価格ベース)。

項目金額(税抜)
構築・導入役務費(本見積:要件定義1式+実装+PM)¥1,880,250
Zoho CRM Enterprise ライセンス費(現行 ¥4,800 × 2ID × 24ヶ月=2年分)¥230,400
補助対象経費 合計¥2,110,650
補助率1/2
補助額▲¥1,055,325
実質自己負担(補助後)¥1,055,325

Zoho CRM Enterprise ライセンス単価(参考)

区分月額/ID年額/ID(年契約)
現行価格(〜2026年6月/本試算の前提)¥4,800¥57,600
値上げ後(2026年7月〜)¥5,660¥67,920
補助金の前提:IT導入補助金 2026 の第3次(申請締切 7/21/交付決定 9/9)をターゲットに申請中。GビズIDプライム取得が前提(7/21申請前に取得要)。本試算はライセンスを現行価格 ¥4,800 × 2ID × 2年分(¥230,400)で算入し、値上げ後(¥5,660)ではなく現行価格ベースで補助対象経費を算定しています。補助対象経費は申請枠上限 ¥2,456,000 の範囲内。補助率・上限は申請区分・審査により変動し得ます。確定ライセンス数(ID数)により金額は増減します。

未確定事項・次のステップ

#論点状態
Q1編集者ライセンスの選定(Professional / Enterprise)業務フロー確認後に確定
Q2色・規格違いを「価格表バリエーション」か「個別商品」か移行方針として決定要
Q3発注書・入金/出金のカスタムモジュール実装方式設計フェーズで確定
Q4AI注文書取り込みの実現可否・適用範囲技術検証
Q5移行対象データの範囲とCSV項目マッピングFLAM画面再確認で詳細化
Q6在庫管理の対象範囲(簡易在庫の粒度)設計フェーズで確定
Q7発注点(再発注点)アラートの要否・設計。基本は「受注に対して都度仕入れる」モデルと想定され、発注点による自動補充アラートが有効に機能するか、対象商品範囲・しきい値の設定基準・発火条件を要確認要確認(運用方針)
Q8入庫/出庫の分納頻度。設計はハイブリッド(明細サブフォームで残管理+入庫/出庫モジュールを分納実績ログ)で確定。分納が月をまたぐ頻度・締めの実績日配分の必要性を確認し、ほぼ無ければモジュール統合での簡素化余地を検討確定(ハイブリッド)/頻度は要確認
補助金(IT導入補助金 2026):ツール費2年分・初期移行/カスタムセットアップ費の各1/2が対象。GビズIDプライム取得が前提。第3次:申請締切 7/21/交付決定 9/9 をターゲット。次回打ち合わせ(来週木曜13時想定)でカスタマイズ範囲・プラン・概算費用を提案。